改めて考える、contax T2
contaxT2を使い始めて2年が経ちました。
僕がT2を購入したのはコンパクトフィルムブームに火がつき始めた頃だったので当時は3万〜5万くらいでしたが今や10万近くするカメラとなってしまいました。
というわけで本日はcontax T2について簡単に書きますね。
ちなみに僕がT2を購入した経緯はこちらをご覧下さい。
contax T2はハマると物凄く良く写るカメラですが勿論欠点もあります。
僕が思うcontax T2、3つの欠点
- シャッタースピードが1/500が限界
レンズが開放2.8なのにシャッタースピード優先のため晴れた日中では自動的に絞られてしまうので結果的に開放ボケは期待しにくいです。
勝手に絞られるので2.8に設定しっぱなしでもいいという意味では楽なんですが。
ちなみに絞りを4以上に設定すると絞り優先になります。(僕も今調べて初めて知りました…)
2.8で絞り優先も欲しかった…。
T3は1/1200みたいです。
- 最短撮影距離が70cm
寄れない。まあまあ寄れないです。
まあでもまあまあ寄れないくらいです。
食卓とか撮るには結構厳しめです。
T3は35cmなんで結構寄れます。
- ピントが中抜けする
多くはないですがAFだとたまにあります。
MFすればいいんですが…目測で距離測るのになれてないので自信がありません。
それとガラス越しの被写体とかだとしっかりガラスにピンが合います。
ガラスは何故かわかるみたいです。
※あくまで個人の感想です
それでもやっぱりT2は素晴らしい
写真見ちゃうと使いたくなるんですよね。
これなんて最初ARIAで撮った写真がT2のフィルムから出て来たのかと思いました。
賛否はありますがT2の周辺減光についても僕はとても気に入っています。
基本50mm画角のレンズをメインで持ち歩いているので広角の欲しい風景でも重宝しています。
というわけで画角でARIAのサブで撮影した写真をピックアップ。
メインとしてもサブとしても優秀なカメラですよね。
コンパクトフィルムカメラは色々ありますが確かにcontax T2は惹きつける何かがあるカメラだなと思わせてくれるカメラです。
原点回帰、OM10
最初に使ったフィルムカメラはOM10というオリンパスのカメラでした。
何故このカメラを最初に選んだかというと理由は簡単で実家に眠っていたからでした。
OM10は露出オートのため初心者の僕には扱いやすいカメラでした。
RECOというサイトでOM ZUIKO50/1.4の話を書かせていただきましたがその時にいただいたレンズにOM ZUIKO 50/2macroがあったのでOM10にはそれを付けて撮影していました。
正直あまり考えて撮ってはいなかったしたまにしか持ち出さなかったカメラですがフィルムの楽しさを最初に教えてくれたカメラです。
それでは作例を。
実家のカメラは露出がおかしくなってしまいボディだけ買い直したんですが(1000円でした)
最近は眠らせっぱなしです。
振り返っていたらまた使いたくなってきたので今度久々に持ち出してみようと思います。
皆さんも眠らせているカメラをたまには持ち出してみてはいかがでしょうか。
柔らかい光を、FlexaretVI
一昨年新婚旅行でオーストリアとチェコにいったのですが記念に現地のカメラを買おうと事前に色々調べました。
オーストリアは物価も高くカメラ情報もあまりなかったのですがチェコはカメラメーカーもあり、更にチェコの写真を撮っている日本のカメラマン(田中長徳さん)もいたりして色々情報があったのでチェコでカメラ屋巡りをすることにしました。
そしてプラハのカメラ屋で当たりをつけていたFlexaretⅥを見つけて購入しました。
見た目が個性的だしメイドインチェコスロバキアって書いてあるし、ということで写りとかはあんまり調べてなくて、本当に記念カメラの感じで購入したのですが帰国してフィルムを装填すると…使えませんでした。
うーん、残念。
と、その時は思っていたのですがそれからしばらくして突然友人がフィルムカメラを狂ったように買い漁っては分解するようになったので見てもらったところ5分で直してもらえました。
※カメラ分解おじさん
【ゆとり記者の古モノ修理記】「え、ここも故障?」--100円のジャンクカメラを救え! - CNET Japan
写真を撮ってみると柔らかい!柔らかくて溶けてしまいそうなんだけれどギリギリのところで破綻してない。
普段あまり柔らかい写真を撮らない自分には新鮮な写りでした。
中々自分のイメージとは合わないので持ち出せていないんですがもう少し絞って撮ったらどう変化するのか試してみたいです。
実はこのあと我が家にもう一台二眼カメラが仲間入りしてまして…その辺はまたそのうち書きますね。
記念日に記念写真を。
我が家は僕も妻も写真を撮っているのですが2人で写ってる写真って殆どないんです。
でも1年で1日だけ2人で写真を撮る日があって、それが12月31日の結婚記念日なんです。
2014年の記念写真
この日は日付が変わると同時に区役所に婚姻届を出し、少し眠ったあとに朝一番で葛西臨海公園に行きました。
この日のために三脚を買ったのですが使い方がわからずすごく苦戦したのを覚えています。
contax T2をはじめて使ったのもこの日でした。
2015年の記念写真
この年はレンタカーを借りて夜のうちに千葉県にある海中電柱に行きました。
途中深夜のファミレスに寄ったりコンビニの駐車場で仮眠したりしながら日の出の時間に到着したのですが潮が満ちてきてしまい写真が撮れなかったので他の場所をまわって潮が引くのを待って撮影しました。
去年誉田哲也さんの小説『主よ、永遠の休息を』の装丁を担当させていただいたのですがその写真はこの日に撮影したものでした。
2016年の記念写真
今年は前の記事にも書いたとおり、青森の青荷温泉で記念日を過ごしました。
電気も電波も入らないランプの宿、青荷温泉に泊まってきた話。 - URBAN CAMERA SAYONARA
雪景色で撮影がしたかったので日中に宿の近くで撮影をしました。
雪中での撮影は慣れないこともあり大変でしたがとても良い思い出になりました。
こうやって毎年記念日に写真を残せていけたらいいなと思っています。
今年はどこで記念写真を撮ろうか、今から考えるのが楽しみです。
電気も電波も入らないランプの宿、青荷温泉に泊まってきた話。
年末年始に二泊三日で青森にある青荷温泉というところに行ってきました。
文明社会に取り残されたかのような秘境で携帯の電波は勿論のこと電気すら通っていないんです。
じゃあ夜はどうするの?という話になるんですが夜はランプの薄明かりのみで過ごします。
これが結構暗くて夕飯の時もiPhoneで写真撮っても暗過ぎて厳しいくらいでした。
更にはお風呂、夜は床と湯船の境目が目が慣れるまでわからない程でした。
しかし宿中に灯るランプの明かりの中で過ごす夜はほかでは味わえない格別の雰囲気でした。
日中も幸いにして天気良く、宿の周りを散歩したり、夜は綺麗な星を見たりボードゲームをしたりして楽しく過ごせました。
紅白も笑ってはいけないもない大晦日でしたがたまにはこんな年越しもいいなあと感じた旅でした。
というわけで残りは写真でお楽しみください。
今年もたくさん旅行にいけたらいいな。
『わかりにくい』写真が撮りたい話。
写真を何年もやっていると朧げにこういう写真が撮りたいなっていうのがいくつか見えてくるんですが、何年もやってまだこのレベルなんですよね、お恥ずかしい話。
で、SNSベースの写真となるとどうしても1枚のインパクト勝負みたいなところが大きくて『明るくて、わかりやすくて、誰が見ても良いとわかる』みたいな写真に走りがちになっちゃうことが多い気がします。
もちろんそれはそれで写真を見てもらえたらハッピーなわけで、すごいありがたいことなんです、勿論僕もSNSに投下する写真は意識的にそういう写真をピックアップしてる部分は正直あります。
それはそれで撮りたい軸の一つとして考えているのですが他にもやりたい写真はいくつかあるんです。
2年前に『邪推』というフォトブックを作ったのですがこれはSNSにアップしてる写真とは全くもって別路線の作品でした。
見た人に『これはなんだろう?』『ひょっとしてこれは〇〇なんじゃないの?』という思考をさせたい、写真を見ることとそれを考えることをセットにして見てもらいたいという挑戦でした。
※実際のフォトブックは200pくらいあります。
結果的にはあんまりウケなかったんですが自分としては作品として結構満足出来たし今でもまだ撮り続けてたりします。
こういうSNSウケしない、組だと面白い写真だったり、なんとなくいいなっていう写真、わかりにくい写真もちゃんと残していきたいんです。
いいね合戦になるといつか疲れちゃいますし、フォロワーは増えたらそれは嬉しいですがフォロワーを増やすために写真をやるようになったらよく分からなくなっちゃいますし。
自分がやりたい写真を見極めることが長く写真を楽しむコツなのかも。
最近は窓の写真を撮りためています。
これもいつか何かの形にできたらいいなあということでチラ見せ。
多重露光、5つのヒント
フィルムの一眼レフカメラには結構ついてる多重露光の機能、使ってます?
僕はcontax ariaというカメラを使ってるんですがこのカメラにも多重露光の機能がついています。
が、結構使い始めてから長いこと多重露光は使ってませんでした。
ここ1年くらいで使うようになり、とても面白いので僕が試してみた方法を紹介させていただきます。
まだ多重露光を使ったことない人が多重露光を使うきっかけになれば幸いです。
1.色を重ねる
色だけの写真を重ねるとカラーフィルターのように。
2 ピントを変えて重ねる
同じ構図でピントを変えて重ねると滲んだような写真に。
3 ひっくり返して重ねる
中心に気をつけてカメラを180度回転させてとるとこんな感じに。
4 時間の経過を重ねる
動いてる人を重ねるとこんな感じに。
何回も重ねるのも面白いです。
5 足元に重ねる
アスファルトは多重露光が上手く行きやすい印象です。
以上、色々やりましたが普通に重ねただけでも十分面白いです。
写真にストーリーが乗っかるとより面白くなりそうなんですが…まだまだ色々試してみたいと思います。